取引形態についての話パート② -間違い探し-

朝イチに電話が鳴り響いた。
外 「おはようございます。A国とB国の戦争が始まりそうなので金を大量に買いましょう!
有事の金買い、地政学リスクで商品は全部暴騰しますよ。このチャンスを逃してはいけません。
以前このような時のデータはこうなってて、あーなってて、どうたらこうたら…」
結局、金の買いを遂行した。

数日後…
客 「ねえ、買った値段を一度も上回らず徐々に下がっていってるけど大丈夫なの?」
外 「大丈夫です。今から上がりますよ。各国のメディアも報道もアナリストも専門家も暴騰と言って                          ますから、もう少し辛抱しましょう。今チャートもこうなってて、あーだこーだ、うんちゃらかんちゃらで上げ一択です!なので買玉の平均値を下げるために難平しましょう。」
結局、金の難平買いを遂行した。

さらに数日後…
外 「緊急です。相場が崩れだしてきて証拠金不足になっているので、追証を入れてください」
客 「は?あなたがあれだけ大丈夫と言ったじゃないですか、上がると言ったじゃないですか」
外 「これはきっと一時的なものです。必ず戻ってさらに上値を取りに行きますよ。勝に行くためにも追証を入れてください」
結局、追証入れを遂行した。

3日後…
外 「金が予想外の下げになってきており、維持できないので追証をお願いします。」
客 「お前ふざけんなよ、お前が◎△$♪×¥●&%#?!$♪×¥●&%」(とてもひどい文句)
客 「もう資金がないから追証も入れられないから全部切れ」
外 「全部仕切っても足が出るので足の分は支払ってもらいますよ」
客 「………。」

-fin-

あなたはいくつの間違いを見つけることができましたか?

この物語は実話です。